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薬剤師インタビューvol.1
どうしてお薬をもらうのに
時間がかかるの?

病院の後などに誰もが利用する「調剤薬局」。
分かるようで分からない薬局やお薬について薬剤師さんに直撃インタビューしました!
今回はその第1回目です。
※取材は2019年に行ったものです。

今回のインタビュアーの写真
今回の薬剤師さん
株式会社ファーマみらい
薬剤師 井戸千恵 先生
まずは薬局における薬剤師さんのお仕事の流れについて簡単に教えてください。
井戸

処方箋を受け取って処方箋の内容をチェックすると共に、準備(調剤)を始めるために必要な情報を患者さんにお聞きします。
問題なければ、薬剤師は過去の薬剤服用歴等を確認し、必要に応じて医師に内容を確認したのち(疑義照会)、お薬の調剤をします。
また、患者さんが正しくお薬を服用・使用できるようにお薬の説明書やお薬を入れる袋等を準備します。
薬剤師は調剤したお薬や説明書などが間違っていないかもう一度、監査します。
その後、患者さんにお薬の説明をしてお渡しした後、患者さんの情報や次回への引き継ぎ等を薬剤服用歴に記載し、必要書類を保管する、という流れです。
薬剤師は患者さんと相談の上、お薬を服用している期間中に必要に応じて、患者さんがお薬を安全・安心に使用できているか確認したり情報提供を行うこともあります。

調剤業務の流れ
▲調剤業務の流れ
お薬をもらうのに時間がかかるというイメージもありますが・・・。
井戸

お医者さんの処方箋をそのまま機械的に処理しているわけではありません。
薬剤服用歴やお薬手帳の処方履歴を確認し飲み合わせは大丈夫か、用法・用量は的確かなど、薬のプロとしてチェックします。

場合によっては、お医者さんに確認して処方が変更になることもあります。

まずしっかり処方箋の内容を確認してから、実際に調剤するわけですね。
井戸

薬局には何千種類のお薬があり、似ている名前が沢山ありますし、剤形や、規格の違いもあります。
それを正しく棚からピックアップし、患者さんの希望や医師の指示に基づき、飲み忘れがないよう一回分ごとに包装したり、お薬を飲む事が苦手な患者さんのために、お薬を細かく砕く作業を行うこともあります。

棚からお薬を取って、袋に入れるだけではないのですね。
井戸

そうなんです。例えばお子様向けに数種類のお薬を混ぜ合わせて使用する粉薬の場合、ムラなく混合しないと十分な薬効が得られないので、調剤室で丁寧に混ぜ合わせをします。
当たり前のことですが、患者さんにお渡しするお薬に間違いがあってはならないので慎重に作業を行っています。
基本は受付順に調剤していますが、患者さんの処方内容によって時間がかかったり、順番が前後する事もあります。

井戸さん写真
処方されたお薬を受け取る以外に、薬局の利用方法って何かありますか。
井戸

薬局っていうと、白衣の薬剤師がいてちょっと近寄りがたいイメージがあるかもしれません。私たち薬剤師も、もっと患者さんに薬局を活用していただくために、日々努力をしていかなければいけませんが、健康相談やお薬・サプリメントについての相談、小さなお子様にどうお薬を飲ませたらいいかなど、お薬に関係ないことも、気軽に相談して欲しいと思っています。

かかりつけの薬局、かかりつけの薬剤師を持つということですね。
井戸

まさにそうなんです!
例えば「病院に行くほどの症状じゃないんだけど、どうしよう。」と悩んでいる時など気軽に来ていただければアドバイスできます。
身近にかかりつけの薬局を持つことは国の推奨でもあります。薬局というのは地域の人々の健康をサポートする場なんですね。
ぜひお気軽にご利用ください。

井戸さん写真
取材:渡辺哲也
次回予告
薬局イメージ画像
薬局イメージ画像

Vol.2は地域のかかりつけ薬局となるために、取り組んでいることについて聞きたいと思います!

ファーマみらいの写真
全国に371店舗(在宅介護事業含む)を展開する調剤薬局。地域医療に貢献し、地域生活者に信頼・評価される「かかりつけ薬局」をめざします。
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